正しく香水つけていますか?

中学2年生のころ、たまたま私の周りで某海外有名ブランドのコスメ部門で働いていた人がいたので、その方から頻繁に香水のテスターをもらうことが多く、中学生ながら少し高級な香水をつけていたのをはっきり覚えています。香水をつけると少し大人になった気分がして、なんだか優越感に浸ることができたのです。

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今でも香水をつける機会は多いのですが、果たしていつも付けている香水の付け方は正しいのか?と疑問に思い今回コスメで働いている知人に話を伺いながら調べてみる事にしてみました。

みなさんは香水の付け方を意識したことはありますか?

香水をつける適正量

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香水の適正な量ってどれくらいなんでしょうか。付けすぎが良くないのはわかりますが、何プッシュしたら多い方に入るのか。それを理解するためにはまずは香水の種類について知っておく必要があります。

香水の種類

香水と一言で言っても、香りの強さの違いといった点などからいくつかの種類に分けることができます。それぞれの種類に合わせて適正量を使っていく必要があります。今回は香りが弱い順番に香水の種類を紹介してきます。

オーデコロン (Eau de Cologne)

Photo: Sephora

適正量:2~3プッシュ

オーデコロンは香水の中でも一番香りが弱いもの。香りがライトなので近い距離で何度かプッシュしても大丈夫。

価格も比較的安いものが多いですが、その代わり香りの持ちも後述する種類の中で一番短いのがデメリット。

香水はつけておきたいけど香りがきつすぎるのが苦手、という方にぴったりなのがこのオーデコロン。

オードトワレ (Eau de toilette)

Photo: CHANEL

適正量:1~2プッシュ

オーデコロンの次に香りが強いのがオードトワレ。大体3~4時間ほど香りが持続します。一日は持たないので、ずっと香りを持たせたい場合は持ち歩き用を持った方がいいかも。

オードパルファム (Eau de parfum)

Photo: Maison Margiela

適正量:1~2プッシュ

オードトワレの次に香りが強いのがオードパルファム。大体5~7時間ほど香りが持つので、家を出る前に付ければ大体家に帰るまで香りが持続。それくらい香りが強いので付けすぎに注意。

パルファム (Parfum)

Photo: Dior

適正量:1プッシュ

香水の種類の中で一番香りが強いのがパルファム。あまり日本では販売されていないようなので見かけることは少ないかも。

7時間以上香りが持つとされているので本当に少し振りかけるだけで華やかな匂いを楽しむことができます。価格もその分高いですが、香水が減るスピードも遅いです。

香りの変化

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聞いたことがある方も多いかもしれませんが、香水は着けてから香りがなくなるまでずっと同じ香りがするわけではありません。それぞれトップノート・ミドルノート・ラストノートと3段階に分かれて匂いが変遷していきます。

まずトップノートですが、これは香水をつけて最初の30分ほど香る匂いのことを指します。香水に含まれているアルコール分が飛ぶ前の段階で、香りが強いのが特徴。ウイスキーのテイスティングでも最初の香りのことをトップノートと言いますよね。

そもそもなぜ香水にアルコールやエタノールといったものが入っているのか。それは香料と水は普通は混ざり合わないのですが、アルコールを入れることによって香料がしっかり水に溶け込むためです。また香水を長く保存するためとしても使われています。

話が逸れましたが、トップノートの次はミドルノート。ミドルノートは角が取れた香りに変化し、その香水の真の香りを楽しむことができます。

最後がラストノート。香りが徐々に抜けてきて、程よく香りを楽しむことができます。このラストノートは香りによっては12~24時間ほど続くものもあります。

身体のどこに付ける?

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香水の適正量が分かったところで次は体のどの部位に振りかけていけばいいのか見ていきましょう。もちろん香水を振りかける場所が違えば、香り方も変わってきます。

まずは香りを強く出したい方。そういった方は体の上半身に香水をつけるようにしましょう。具体的におすすめなのがのあたり。服を着ていても服の中から香りがふわっと出てかなり良い感じに。

また香りが落ち着いたオーデコロンであればもう少し肌が出ている部分に付けるのもあり。例えばうなじ周辺や手首。ただこういった箇所に香りが強いオードパルファムなどを使用するとかなり匂いがきつくなるので要注意です。

ふんわりと香りを出したい方は、下半身に振りかけるのがおすすめ。下半身に香水というと少し変な感じですが、足首やひざ裏などに香水を振りかけると下からふわっと香りが上がってきて匂いを楽しむことができる。

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香水をつけてはいけない部分として、脇のような汗をかいたりしやすい場所が挙げられます。汗と香水が交ざると本来の香水の香りとは違う香りになるので要注意。

また手首に香水を振り、両腕で擦る方もいらっしゃいますがあれも厳禁。香水を擦ると香りが飛んでしまい、香りも長持ちしないためです。

香水をつけるタイミング

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前述したように、香水は付けて大体30分後から本来の香りであるミドルノートの香りを楽しむことができます。そのため香水をつけるタイミングとして、外出の30分ほど前に付けるのがおすすめ。また出先で香水をつけなおすときは必ず周りに誰もいない所で付けましょう。

そしてレストランやお寿司屋さんなどでは香りが食べ物の邪魔をするのでできるだけ控えるように。

まとめ

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香水を纏うと気持ちも華やかになるしなんとなく自信がでるものだと思います。ちょっとルンルンした気分になったりしますよね。

ただ付け方や量を間違えると、「臭い!」と思われることもあるので是非とも正しくつけてほしいところ。TPOを考えながら付けたり付けなかったりし、うまく香水を使いこなせるようになりましょう!

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