先日とあるシャンプーの成分表をふと見ていて思ったことが。あっ「キサンタンガム(Xanthan Gum)」が入ってる、と。
子供のころからなぜかよく目にしていた「キサンタンガム」という文字。当時からその名前の憶えやすさと字面のインパクトが深く記憶に残っている(私だけ?)。キシリトールガムと響きがなんとなく似てるので何かスース―するものだと思っていた。
久しぶりにキサンタンガムの文字を見て、そういえばこれって何なんだろうと気になったので今回調べてみた。
どういった成分?

筆者の記憶が正しければ初めてキサンタンガムという文字を目にしたものは歯磨き粉だ。なぜ子供のころからそんな成分表を見ていたのかは覚えていない。携帯もない時代、見るものがなく成分表を見ていたのかも。
食品開発ラボによると、キサンタンガムというのは”食品のドレッシングやソースのとろみ付けに使われる増粘剤の一つ。”とのこと。歯磨き粉や化粧品だけでなく食品にもよく使われる成分のようだ。

例えば食品で言うとソースやタレ、はたまたドレッシングなんかには粘性の成分が必要になってくる。そこで必要になってくるのがキサンタンガム。キサンタンガムが適度なとろみやコクそして濃厚感を付け加えてくれるのだ。もちろん増粘剤として使われているのはキサンタンガムだけではなく他の成分も存在する。

またkimicaによると、歯磨き粉に入っているキサンタンガムの役割は、歯磨き粉に含まれる研磨剤の成分が沈殿・分離することを防ぎ、口の中で適度な粘度を与えることだ。シャンプーやトリートメントも同様に、増粘剤として含まれている。シャンプーを手に出した瞬間水のように流れていくのはちょっと不便ですよね。それを防ぐためにキサンタンガムが活躍しているのだ。
何からできているのか

キサンタンガムはデンプンやグルコースといった成分を1度発酵させ、そこから抽出した水溶性の成分。デンプンといってもじゃがいもではなくトウモロコシなどからできている。
安全性

名前にすごいインパクトを感じるので体に少し害があるのじゃないかと心配される方もいるかもしれないがキサンタンガムはかなり安全性が高いと証明されている。様々な添加物を規格する、医薬品添加物規格2018もしっかりとクリアしているのだ。
ただ一部で心配されているのが、使用されているトウモロコシがアメリカの遺伝子組み換えのものである、ということだったり残留農薬の可能性について。また本当に稀にトウモロコシアレルギーの方が反応を起こす可能性もあるとのこと。だがほぼ危険性はないと言っても過言ではないとされているのでご安心を。
幅広く使われるキサンタンガム

みなさんも一度は聞いたことがあるであろうキサンタンガムは実は食品から化粧品まで使用される万能な成分。今回の記事で私自身もキサンタンガムの正体がはっきりとわかった。
キサンタンガム=増粘剤
これからもずっと我々のためにとろみをつけてくれるパートナーだ。